はじめに
愛知県豊橋市の前芝地区には、江戸時代から船の安全を守ってきた「前芝灯明台」が静かに佇んでいます。そして毎年夏には、豊川放水路を舞台に幻想的な「前芝灯ろうまつり」が開催され、地域の歴史と文化が光に包まれます。この記事では、前芝灯明台の歴史的価値と、灯ろうまつりの見どころをわかりやすくご紹介します。
灯明台の点灯はこの期間の2回/年しかなく
点灯している灯明台を見られるのは今だけです。
🏯 前芝灯明台とは?|江戸時代の航海安全を支えた灯台

歴史と背景
- 建造:1669年(寛文9年)、吉田藩主・小笠原長矩によって築造
- 目的:三河湾を航行する船の目印として、夜間の安全を確保
- 構造:木造瓦葺き、高さ約7m、建坪約19.8㎡
- 光源:菜種油を使用し、約9km先まで届いたとされる
- 使用期間:1908年(明治40年)まで現役で使用
- 現在:1966年(昭和41年)に復元され、愛知県指定史跡に登録2
見どころ
- 四方に向いた格子窓からの光が、田原や蒲郡方面まで届いたという記録
- 屋根のてっぺんには北前船を模した装飾があり、航海安全の祈りが込められている
- 全国で2番目に古い灯台として、歴史的価値が高い
前芝灯明台は、2025年3月24日夜に118年ぶりに点灯しました。この点灯は、豊橋市による「市景観重要建造物」の指定を祝う式典の一環として行われたもので、かつて菜種油で灯されていた光は、今回は安全のため電気に改められました。
この歴史的な点灯には、地域の保存会や自治会、市民団体など約200人が参加し、柔らかい光に包まれた灯明台を見守りました。
今年の灯ろうまつりでも点灯されますが
今後は、毎年盆の行事でも点灯される予定とのことです。
🎆 前芝灯ろうまつりとは?|地域の祈りと幻想の光景
概要
- 開催時期:毎年8月中旬(2025年は8月14日・15日)
- 時間:19:00〜21:00(雨天・強風時は中止)
- 会場:豊川放水路両岸堤防、メイン会場は前芝大橋下流の右岸堤防5
見どころ
- 約700体以上の灯ろうが川沿いに並び、水面に映る光が幻想的
- 地元の青年団が主催し、盆踊り大会と同時開催
- 保育園や小学校の児童が作った灯ろうも並び、地域一体型のイベント
- 年配者と若者が協力して運営する姿が、地域の絆を感じさせる
📸 おすすめの楽しみ方
- 夕暮れ前に灯明台を見学し、歴史を感じたあとに灯ろうまつりへ
- カメラ好きには、水面に映る灯ろうと夕焼けのコラボが絶好の撮影チャンス
- 地元グルメや屋台も出店されることがあり、夏の夜を満喫できる
まとめ|光と歴史が交差する前芝の夏
前芝灯明台は、江戸時代の航海安全を支えた歴史的建造物。そして灯ろうまつりは、地域の人々が守り続ける祈りと感謝の象徴です。豊橋を訪れるなら、ぜひこの光の物語に触れてみてください。
前芝灯ろう祭りは本日が最終日。
歴史的建造物や撮影が好きな方は是非、行ってみてはいかがでしょうか。
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